投資会社のオーナー掛井純一は、何者かに殺され、幽霊となって甦った。死の直前の二年分の記憶を失っていた彼は、真相を探るため、ある新作映画への不可解な金の流れを追いはじめる。映画界の巨匠と敏腕プロデューサー、彼らを裏で操る謎の男たち。そして、一目で魅せられた女優との意外な過去。複雑に交錯する線が一本につながった時、死者の「生」を賭けた、究極の選択が待っていた―。
主人公が殺されて、幽霊となって現世に蘇る。
というよくあるパターンですが、描写が巧みで綺麗にまとまっていました。
幽霊となった主人公の人生をフラッシュバックで
たどる冒頭で一気にひきこまれました。
ラストは途中で読めてしまいましたが、それでも十分楽しめました。
石田作品を読むのは初めてですが、さすが人気作家ですね。
出てくる登場人物が、憎めない人ばかりなのは、
作者の人柄が出ている気がします。
他の作品も読んでみたいと思わせる一作でした。
石田衣良(いしだいら)の映像化作品
「池袋ウエストゲートパーク」(宮藤官九郎の脚本でドラマ化。2000年)
「波の上の魔術師」(「ビッグマネー」としてドラマ化。 2002年)
「アキハバラ@DEEP」(2006年6月にドラマ化、及び同年9月に映画化)
「下北サンデーズ」(2006年ドラマ化)
2006年に映像化が続いてますね。
今回読んだ「エンジェル」も、天使の攻撃のくだりなんかは映像化しても面白いと思いましたが。。。
う〜ん。新鮮味に欠けるかなぁ。やはり。