2006年08月20日

宮部みゆき短編集 「我らが隣人の犯罪」

<作品紹介>
僕は三田村誠。中学一年。父と母とそして妹の智子の四人家族だ。
僕達は念願のタウンハウスに引越したのだが、
隣家の女性が室内で飼っているスピッツ・ミリーの鳴き声に終日悩まされることになった。
僕と智子は、家によく遊びに来る穀彦おじさんと組み、ミリーを“誘拐”したのだが・・・・。
5編の短編を収録。



読み終わった後の爽快感。
読みながら顔は思わずニヤリ…と、なんだかお得な気分にさせてくれる短編集です。
宮部みゆき初期の作品ということで、
最近の宮部作品を読んでいる人には物足りなさを感じるかもしれませんが、
彼女の原点はここにあり!といった感じです。
文庫本も厚くなく、わりと軽〜く読めるこの作品。
通勤のお供にはぴったりです。

「これから宮部みゆきを読みたいのだが何から読めばいいの?」
という方には是非勧めたい一作です。
ちなみに一番のお気に入りは「サボテンの花」
かなりオススメ!



では以下、短編の感想を。ネタバレはなしで。


「我らが隣人の犯罪」
中学一年生の三田村誠が主人公。宮部さんお得意のスタイル。
隣家の犬を盗み出そうと模索する少年とおじさん。
そこで知ってしまった隣人の秘密。事態は思わぬ方向へと・・・
一筋縄ではいかないのがこの作者。
こんなところに伏線がと思わずニヤリ。ラストの展開がとても好きです。
またおじさんと少年の組み合わせが、
「ブレイブストーリー」の亘とルゥおじさんに通じるところがあります。

「この子誰の子」
こちらも少年が主人公の物語。突然やってきた、
父親の愛人と名乗る女性の正体は?
少年の優しい目線が、読む者の心も癒してくれます。

「サボテンの花」
問題児集団・六年一組の生徒達が卒業研究に選んだテーマとは?
―サボテンには超能力がある!
困惑する周囲の大人たちと、目的を達成しようとする生徒達。
もうすぐ定年。
ナマハゲと親しまれている権藤教頭の視点から描かれるこの物語。
傑作です!!
ネタバレになるので詳細は書かず。
最後はホロリ。読んで良かったです。

「祝・殺人」
妹の結婚式に出席した刑事、彦根和男は、
披露宴のエレクトーン奏者日野明子から相談をもちかけられる。
相談内容は、晴海荘バラバラ殺人に関して。
和男と明子の会話のみで事件が紐解かれていくという手法が見事です。

「気分は自殺志願(スーイサイド)」
推理小説作家である海野周平にある一人の男がある依頼をする。
「自分を殺して欲しい」男の抱えた秘密とは。
そして周平が彼を救うために考え出した手段とは。
どこかで聞いたことあるストーリーだが、人を傷つけることない、鮮やかな解決策は、読んでいるこちらも気分がいいものです。


我らが隣人の犯罪我らが隣人の犯罪
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[タイトル] 我らが隣人の犯罪
[著者] 宮部 みゆき
[種類] 文庫
[発売日] 1993-01
[出版社] 文藝春秋

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posted by mikki at 23:56| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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