2006年07月21日

宮部みゆき「クロスファイア」

彼女には力があった。人とは違う力が。
純真な彼女は、その力を自ら信じる正義のために使った。
念力放火能力(パイロキネシス)。自らの思いで自在に火を操る能力。
不思議な力を持った女性、青木淳子のこれは孤独で切ない物語である。

他の人とは違う能力を持つがために孤独に一人闘い続けてきた女性。
その迎える末路は…

多少ネタバレあります。読んでいない方はご注意ください。







やっぱり切ないものでしたね。結局淳子に救いはありませんでした。
あれだけの人間を殺してしまったわけだから、作者の用意したラストには納得できます。
これで、淳子がHAPPY ENDを迎えていたらしっくりこなかった気がします。
一度歩み始めた彼女は、もう破滅へと向かうしかない。

正直、最初登場した淳子にはあまり感情移入できませんでした。
特別な力を持つ、人殺しという設定で彼女を特別視していたから。
けれど、物語が進んでいくにつれ、彼女の心情・生い立ち・そして孤独が描かれていく。
宮部さんはこのあたりがほんと上手ですね。

気がつけば、淳子の切なさに胸を打たれていました。特にラストが。
彼女は純粋なだけだったんですね。
気がつけば、登場人物石津ちか子の目になっていました(オバハンか!)

この作品、映画化されています。
キャスト
青木淳子・・・矢田亜希子
多田一樹・・・伊藤英明
石津ちか子・・・桃井かおり

映画は淳子と一樹の関係に重点が置かれているんですね。
映画未見ですが、ちか子=桃井さんのイメージは、ちょっと違うかなぁ・・・
観た方の感想はどうなんでしょう。

クロスファイア(上)クロスファイア(上)
販売元 : Amazon.co.jp 本
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[タイトル] クロスファイア(上)
[著者] 宮部 みゆき
[種類] 文庫
[発売日] 2002-09-10
[出版社] 光文社

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クロスファイア(下)クロスファイア(下)
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[タイトル] クロスファイア(下)
[著者] 宮部 みゆき
[種類] 文庫
[発売日] 2002-09-10
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posted by mikki at 21:57| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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